本日の出張修理
某大学の学校楽器の一斉点検と修理を行いました。
内容は主に駒の反り直しと表板・裏板の剥がれ修理です。そのほかにも楽器のパフォーマンスを向上させる調整の選択肢は山のようにあるのですが、予算の都合上どうしてもやらなければ演奏に支障の出る箇所を抜き出しての修理となりました。
特に剥がれはノイズの原因となるだけでなく、楽器の鳴りを大きく損なうものですので、こまめな修理が必要不可欠です。
ちなみに、特に表板の剥がれというのはそもそも剥がれる前提で楽器はつくられています。楽器に歪みや衝撃があった際にまず表板が剥がれることで楽器全体へのダメージを軽減しているのです。
したがって、定期的に剥がれの点検を行うことは非常に重要なことです。傷が浅いうちに修理を行えばそれだけ修理費も安く済みます。
訪問先でできる修理の選択肢は限られてはいますが、楽器の状態によって工房でお預かりしての修理も可能です。
しばらく放置していた楽器の修理をまとめて行うとなるとどうしても修理費が高くつきがちですが、予算に合わせた最善の修理案を提案させていただきますので、修理でお困りの楽器があれば気軽にご相談ください☺